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梅毒病原体(Treponema pallidum:TP)を抗原として用いる検査
法。TPに対する特異抗体を検出する。
1)TPHA法
血球に梅毒病原体Treponema pallidumの菌体成分を吸着させた感作
血球がTP抗体によって血球凝集反応を起こすもの。
2)FTA−ABS法
スライドに梅毒病原体Treponema pallidumの菌体成分を吸着させ、
TP抗体を間接蛍光抗体法で検出するもの。
いったん抗体を獲得すると、TPHAやFTA−ABSでは、ほぼ
生涯にわたり長期間陽性となるため、梅毒の既往を知るには有用で
す。その反面、治癒後も陽性を保つため治療効果の判定には、ST
S(脂質抗原法)の方が適しており、治療が奏効すると低下します。
現在、梅毒の血清診断には多くの施設がSTSとTPHAを併用し
ています。
通常は、まず感染10日後頃にIgM抗体が産生され、第1期の終
わり頃にはSTSやFTA−ABSが陽性となります。
次いで、TPHAが陽転し、治療後はSTSが陰性化してもTPH
A、FTA−ABSは陽性が続きます。これを血清学的瘢根といい
ます。しかし、最近の感染報告では、一度に侵入する菌量が多いた
め、STSとTPHAが同時に陽性となる例も多いといいます。
梅毒の疑われる患者では、3〜4週後に再検査を行い、抗体価の変
動を見る必要があります。特に感染初期や、不完全な治療を施した
症例では、経過を追って検査が必要になります。また、血清梅毒反
応が陰性でも感染直後であれば、患者血清には感染力があり、取り
扱いには注意が必要です。
基準値:(−)
高値を示す病態
梅毒
らい、マラリア、レプトスピラ症などで偽陽性を示すことがある。
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