スポンサードリンク
クラミジアに特異的なモノクローナル抗体によるEIA法検査で、
病原体であるC.trachomatisの抗原を直接検出します。
この検査ではクラミジア・トラコマチスの15種類の株(A、B、Ba、
C、D、E、F、G、H、I、J、K、L1、L2、L3)の検出が可能ですが、
C.psittasiおよびC.pneumoniaeとも反応し、交叉反応による偽陽性
の可能性が存在します。
妊婦を対象に行った調査では、全体の約6%からクラミジア抗原が
検出され、特に若い世代では陽性率が高く、20歳台前半では約9
%、20歳未満では約20%に達したという報告もあります。
男性では、非淋菌性尿道炎(NGU)の40〜50%に検出されます。
淋菌との混合感染も約30%存在し、淋菌治療後の尿道炎(PGU)
の原因となります。また、若年層の副睾丸炎の約50%がクラミジア・
トラコマチスによるといわれています。
検査法としては、直接抗原を検出することが基本ですが、子宮附属
器炎などのPID(骨盤内炎症性疾患)や卵管性不妊症など、病巣
からの抗原採取が困難な場合は抗体測定を実施します。
検査材料:ぬぐい液(専用の綿棒で採取した上皮細胞)
なお、男性では初尿検体でも検査可能です。
基準値:陰性(−)
測定方法:EIA(発色増感法)
陽性を示す病態
クラミジア・トラコマチス感染症
(尿道炎、副睾丸炎、子宮頸管炎、骨盤内感染症をひき起こす)
トラコーマ、封入体性結膜炎(新生児)、肺炎(新生児)、鼻咽頭
炎、直腸炎
▽クラミジア・トラコマチス同定(ぬぐい液) のキーワード
▽次の記事、前の記事
スポンサードリンク
当サイトのRSS
サイトについて
注意事項新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP