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更年期・老年期 における エストロゲン の減少は、女性の生殖機能に様々な変化をもたらし、その対象臓器は脳神経系(認知症)、筋骨格系(骨粗しょう症・骨関節炎)、心血管系(虚血性心疾患・動脈硬化)などほぼ全身にわたることが知られています。
閉経以後 エストロゲン 値の減少は、骨吸収を促進し骨粗しょう症の原因となることが知られ、高齢者における骨粗しょう症は骨折・寝たきりといった日常生活機能障害の大きな原因となるため、その予防に重点が置かれています。
種々の身体疾患や脳器質性疾患によってうつ病やうつ状態が生じる
ことが知られています。
1)内分泌疾患
クッシング症候群、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、
アジソン病、無月経、乳汁分泌症候群、月経前不快気分障害など
2)脳気質性疾患
パーキンソン病、アルツハイマー病、脳出血、脳腫瘍、多発性硬
化症、頭部外傷、てんかん など
3)その他の身体疾患
糖尿病、慢性疲労症候群、癌、心筋梗塞、高血圧、SLE、
エイズ、胃十二指腸潰瘍、気管支喘息 など
これらの疾患では、精神症状の背後にある内分泌疾患などを見逃さ
ずに的確な診断をすることが重要であり、また身体疾患の治療にの
際にうつに対する十分な配慮が必要となります。最近では。うつ状
態になると免疫機能や自律神経・内分泌機能が低下して、感染症や
循環器疾患にもなりやすい状態を生じるという点が注目されていま
す。
うつ病とは、抑うつ気分が根底にあり、それに伴い意欲の減退や施
行の障害を起こし、さらに多彩な身体症状を呈する障害です。
具体的には興味・睡眠・食欲・性欲などの欲求が鈍る場合、注意の
持続・歪曲した考え方・希死念慮などの集中力・認知に障害が及ぶ
場合、あるいは自殺などの衝動性のコントロールが困難になる場合
に、結果として生活に支障をきたしてうつ病と診断されます。
近年、患者数が増加し、疫学調査によれば生涯有病率は10%を超
えており極めて頻度の高い疾患といえます。女性の生涯有病率は男
性の1.3〜2.7倍であり、うつ病は女性に多い疾患です。
うつ病を呈する前病性格として、メランコリー親和型性格(几帳面
・勤勉・誠実・円満な対人関係・強い義務感)や執着気質(仕事熱
心・凝り性・正直・熱中性)などがあげられています。このような
性格を持った人に、生活や環境の変化などのストレスが加わること
により、うつ病が発症しやすくなります。
・診断
うつ病エピソードの診断の要点
A)エピソードが2週間以上続くこと
B)典型的症状
1)抑うつ気分
2)興味や喜びの減退
3)易疲労性または活力減退
C)付加的症状
1)自信喪失、自己評価の低下
2)自責感、罪悪感
3)自殺念慮、自殺企図
4)思考力や集中力の低下
5)精神運動性の変化(焦燥や制止)
6)睡眠障害
7)食欲の変化
軽 症:Bの2項目以上とB、Cで4項目以上
中等症:Bの2項目以上とB、Cで6項目以上
重 症:Bの3項目とB、Cで8項目以上
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