スポンサードリンク
B型慢性肝炎の病態は血中ウイルス量の推移に密接に関連すること
が知られており、肝炎の自然経過の把握や薬剤治療の効果判定の最
も直接的な指標として、従来の血清学的ウイルスマーカーに代わり
B型肝炎ウイルス(HBV)特異DNA測定が重視されています。
B型慢性肝炎では一旦感染したウイルスを完璧に排除することが困
難であり、その治療目標もウイルス増殖の抑制および病態の進展阻
止が主眼となります。
1970年代半ばにB型慢性肝炎に対するインターフェロン療法の
有効性が初めて報告されて以来、今日までさまざまな薬物療法の選
択肢が登場してきましたが、それらに対する応答は症例により一様
でなく治療開始前における血中ウイルス量の高低に少なからず依存
するといいます。
また、HBVはそのゲノムの塩基配列比較に基づき、全塩基配列間
で互いに8%以上異なるA〜Gの遺伝子型(genotype)に分類され
ます。最近の研究によれば、遺伝子型の違いも肝炎の病態進展、H
BV遺伝子変異の出現、薬剤治療効果に影響を及ぼすことが示唆さ
れています。
HBVの遺伝子型別は、型間で配列の大きく異なるpre-S1領域を標
的としたPCRにより比較的簡便に実施することが可能です。
なお、遺伝子型分類は従来より用いられてきた"サブタイプ(血清型
:serotype)"とは必ずしも一致しません。
適応疾患
B型肝炎ウイルス感染症
▽ウイルス性肝炎検査 HBV-DNA のキーワード
▽次の記事、前の記事
スポンサードリンク
当サイトのRSS
サイトについて
注意事項新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP