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慢性C型肝炎の患者には、標準的治療法として「PEG-INF+RBV併用療法」などが用いられていますが、日本人では奏効しにくいとされる genotypeI型の感染者の患者割合が約70%と高く、標準的治療によるHCVの駆除率は50%程度とされています。
近年、ウイルス蛋白を直接阻害することによって強力な抗ウイルス作用を示すDAAs(Direct Acting Antivirals)剤が普及し始めています。
慢性C型肝炎治療におけるダクラタスビル(NS5A阻害薬)/アスナプレビル(NS3プロテアーゼ阻害薬)併用療法は、患者負担の少ない経口薬剤による治療として期待が寄せられています。
ダクラタスビル/アスナプレビル併用療法は高い治療効果が報告されていますが、Non-SVRではNS5A-Y93変異があることがわかっています。
また、薬剤投与前においてNS5A領域のY93H変異を保有する患者が10%前後存在することが報告されており、経口薬剤に対する耐性を示すY93変異を検出することで、ダクラタスビル/アスナプレビル併用療法の効果予測および治療法選択の指標となることが期待されます。
検査材料:血清(単独・凍結保存)
測定方法:ダイレクトシーケンス法
※本検査はHCV RNAジェノタイプ1b型以外の解析はできません。
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