インスリン IRI の働き・作用

インスリンは膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島にあるインスリン分泌細胞(B細胞)から分泌されるペプチドホルモンです。

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インスリン IRI の働き・作用

インスリンは膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島にあるインスリン分泌細胞(B細胞)から分泌されるペプチドホルモンで、糖代謝ならびにアミノ酸、脂質代謝などに関与しています。インスリンの代表的な生理作用は血糖降下であり、膵からの分泌も血中グルコース(血糖)濃度の支配を受けています。すなわち、血糖値上昇により促進、低下により抑制されます。

食物中の糖質は、腸管でブドウ糖(グルコース)にまで分解され、吸収されて血液中に入ります。血液を介して脳・肝臓・筋肉・脂肪組織など全身に運ばれ、貯蔵あるいは消費されます。このようなブドウ糖の利用はインスリンによって巧妙に調節されています。

肝臓:ブドウ糖をグリコゲンに変えて蓄える。グリコゲンがブドウ糖に分解されるのをおさえる。
脂肪組織:脂肪組織へのブドウ糖取り込みを促進。脂質(中性脂肪)の合成促進。
筋肉:筋肉細胞へのブドウ糖の取り込みを促進。筋肉細胞へのアミノ酸取り込みを促進。

検査材料:血清
測定方法:CLIA
基準値:単位(μU/ml)1.7〜10.4(空腹時負荷前)

・高値を示す病態
インスリノーマ、肥満、肥満を伴う糖尿病、肝疾患、Cushing症候群、末端肥大症、異常インスリン血症、インスリン受容体異常症、インスリン自己免疫症候群

・低値を示す病態
糖尿病(I型および他の型の重症例)、低栄養状態、褐色細胞腫、原発性アルドステロン症、低血糖症(膵外腫瘍、下垂体・副腎不全)、膵癌

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