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解糖系の終末に位置する産物。ミトコンドリア異常症やLDH欠損症で乳酸、LDHとともに測定される。
乳酸はαヒドロキシ酸の一つで、一価の陰イオンとして酸塩基平衡に大きな役割を果たしています。一方、ピルビン酸はピルビン酸キナーゼによりホスホエノールピルビン酸より生成され、乳酸脱水素酵素(LDH)により還元されて乳酸となります。
通常、乳酸/ピルビン酸の比は約10:1に保たれています。血中乳酸濃度が18mg/dl以上で、血液のpHが酸性側に傾いているときは乳酸アシドーシスといわれ、多量のHCO3-の喪失をきたす代謝性アシドーシスの代表的病態です。
乳酸アシドーシスをおこす原因には、組織循環不全による低酸素血症によるもの(心不全など)と、糖尿病や肝不全などの代謝性のものの二種類があります。
検査材料:除蛋白上清(0.8N過塩素酸と血液を等量混合。十分撹拌し3,000rpm、5分間遠心後、その上清液を分離する)
測定方法:酵素法
基準値:単位(mg/dl)0.30〜0.90
高値を示す病態
乳酸・ピルビン酸増加:循環不全、貧血、肝障害、尿毒症、糖尿病、ミトコンドリア異常症
ピルビン酸上昇、乳酸低下:lactate dehydrogenase欠損
低値を示す病態:phosphoglycerate kinase欠損、phosphoglycerate mutase欠損
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