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新規糖尿病治療薬sodium glucose co-transpoter2(SGLT2)阻害薬はインスリン作用を介さずに腎尿細管を標的とした薬剤です。
健常人では、腎臓の糸球体で濾過された糖はほぼ全量が尿細管で再吸収されます。この尿糖を再吸収するメカニズムに大きく関わっているのがSGLT2で、Naと糖を同時に共輸送体であるSGLT2は、近位尿細管S1セグメントからの糖の再吸収に関与し、糖全体の90%の再吸収を担っています。残りはその先の近位尿細管S2、S3セグメントにおいてSGLT1が再吸収しています。血糖が高くなると、糖のすべては再吸収されずに尿糖として排泄されます。尿糖排泄閾値は健常人で160〜180mg/dLですが、糖尿病患者ではSGLT2の発現が多くなり、その閾値が高くなっているといわれています。SGLT2阻害薬は、SGLT2を介した糖の再吸収を抑制することで、糖の排泄を促進させ血糖を低下させるという機序の薬剤です。
亜鉛トランスポーター8(ZnT8)抗体は、抗GAD抗体や抗IA-2抗体、インスリン抗体と同じ膵島関連自己抗体です。1型糖尿病は、自己免疫機序により膵β細胞が破壊されて発症する自己免疫疾患です。1型糖尿病発症時に検出される膵島関連自己抗体の種類は個人によって異なり、1種類の自己抗体を測定した結果が陰性であっても自己免疫性1型糖尿病は否定はできず、膵島関連自己抗体の組み合わせ解析が有用です。
グルカゴン(glucagon)は29アミノ酸残基からなる分子量ペプチドホルモンで、炭化水素の代謝に重要な機能を持っています。分子量3,485D。インスリンとともに血糖値を一定に保つ作用をするホルモンであり、インスリンとは反対に血糖値が下がって糖を必要とするようになったときに肝細胞に作用してグリコーゲンの分解を促進します。Kimball と Murlin によって膵臓の抽出物から1923年に発見されました。グルカゴンは主に膵臓のランゲルハンス島のA細胞(α細胞)で生合成、分泌され、その他にも消化管から分泌されます。膵外グルカゴンは腸管グルカゴンとも呼ばれ、なかでも胃底部に最も多く分布します。
グルカゴン分泌は主としてグルコースが負に調節しており、摂取時には食物刺激により分泌される種々の消化管ホルモンによっても抑制されます。
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