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動脈硬化指数は、総コレステロール値からHDLコレステロール値を引 き、この値をHDLコレステロール値 で割った数値をいいます。動脈硬化指数が小さければ小さいほど、動脈硬化を起こしにくく、数値が高ければ高いほど動脈硬化が進む恐れが高くなります。
コレステロールは、体内の細胞膜やホルモンの材料となる血液中の脂質成分の一つで、体にとって大切な成分です。肝臓から各組織へと運ばれるものをLDLコレステロール(悪玉コレステロール)といい、各組織であまって肝臓へと戻されるものをHDLコレステロール(善玉コレステロール)といいます。
健康な状態では、LDLとHDLがバランスよく保たれていますが、これらのバランスが崩れてLDLが増えすぎると、血管壁にコレステロールがたまって酸化し、動脈硬化の原因となります
動脈硬化指数(AI)=(総コレステロール−HDLコレステロール)÷HDLコレステロール
動脈硬化指数の判定基準
3.0未満:良好
3.0以上5.0未満:要注意
5.0以上:危険
あくまでも動脈硬化指数だけによる判断は目安であって、総コレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値、肝機能、血糖値等総合的に判断する必要があります。
※「2007年度版 動脈硬化性疾患予防ガイドライン」の診断基準及び平成20年度実施の特定健診の必須項目などから「総コレステロール値」が削除されて、脂質代謝異常はLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪で判断することになりました。この変更に伴い動脈硬化指数はその役割を終えると考えられます。
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