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1)超遠心法
Havelらの方法に基づき、超遠心分離器を用いて1度目の遠心で上層のリポ蛋白(d>1.044:カイロミクロン・VLDL・IDL・largeLDL)を回収し、残った下層のリポ蛋白を比重調整して2度目の遠心を行います。その後、上層のリポ蛋白(1.044<d<1.063)をsdLDL密度分画をして回収し、その分画中のコレステロールを定量します。
この方法は、遠心に20時間かかり、分画操作に専門性を要し、また一度に多量検体を処理することが難しいため、臨床検査には不向きです。
2)ホモジニアス法(直接法)
研究用ですが、「生研」LDL-EX(デンカ生研)が、汎用型自動分析装置に対応するsdLDL-C測定試薬として国内外で販売されています。
測定原理は、第一試薬でsdLDL以外のリポ蛋白を界面活性剤とスフィンゴミエリナーゼの作用で破壊します。それらのリポ蛋白のコレステロールに対してコレステロールオキシターゼやコレステロールエステラーゼが作用し、その過程で生成した過酸化水素はカタラーゼにより水と酸素に分解されます。第二試薬でsdLDL中のコレステロールに対して別の界面活性剤やコレステロールオキシターゼやコレステロールエステラーゼが作用し過酸化水素が生成されます。その過酸化水素はペルオキシターゼの存在下で4-アミノアンチピリンとN-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メチルアニリンナトリウム・2水和物(TOOS)の酸化縮合反応によりキノン色素(赤紫色)を生成し、その発色を吸光度により測定します。
この方法は汎用性も高く、簡便かつ短時間(約10分)で測定できるため今後臨床現場に普及する可能性が考えられます。
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