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C反応性蛋白(C-reactive protein:CRP)とは、体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れるタンパク質で、肺炎球菌のC多糖体と結合するためこの名があります。
CRPは免疫グロブリンIgMのように5個のサブユニットが輪状に結合した分子量105,000の蛋白です。
炎症や癌などによる組織障害によって活性化された単球/マクロファージはインターロイキン6(IL-6)・IL-1・NFαなどを分泌し、分泌されたサイトカインによって、肝細胞におけるCRPをはじめとする急性相反応蛋白の産生を誘導し血中濃度が上昇します。
炎症性疾患で鋭敏に上昇し、病態の改善後速やかに低下するため、病態の診断・予後の判定・治療効果の観察に役立ちます。
敗血症や肺炎などの細菌感染症では著しく上昇。ウイルス感染・悪性腫瘍・膠原病でも活動性の亢進時に上昇。外傷や手術後は、48時間をピークに上昇し約5日でほぼ正常範囲に復するといわれてい
ます。CRPの高値がさらに持続する場合は、感染症の併発を考慮します。
基準値:0.30以下(mg/dL)
測定方法:ラテックス免疫比濁法
陰性の疾患
ウィルス感染症(陰性〜弱陽性)、強皮症、心不全(陽性の場合はリウマチ熱再燃,血栓,梗塞,気管支感染の合併)、皮膚筋炎(初期を除く)
上昇する疾患
リウマチ熱、悪性腫瘍(転移型)、肝膿傷、関節リウマチ、細菌感染症、多発性動脈炎、胆石症、胆嚢炎、肺結核
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