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炎症 は樹状細胞や マクロファージ が中心的役割を果たしています。まず、炎症を惹起する要因には2つあり、1つはウイルスや細菌などの微生物を構成する分子のPAMPs(pathogen-associated molecular patterns)、ウイルスの核酸であるsingle strand RNA、double strand RNA、DNAです。また、グラム陰性菌が共通にもつLPS(lipopolysaccharide)やグラム陽性菌がもつPG(peptidoglycan)もこの代表的なものです。2つめは、アポトーシスや壊死(ネクローシス)による細胞破砕物が炎症の惹起因子となりますが、これをDAMPs(damage-associated molecular patterns)と呼び、細胞内酵素・蛋白・尿酸・核酸などが含まれます。
これらの炎症惹起因子は細胞膜レセプター(Toll-like receptor:TLR)と細胞内センサー(NLRP・MDA5・RIG-1)により認識されます。
さらに細胞内では、多数分子の連鎖からから成る伝達システムに情報が送られ、この情報は細胞の核に到達し、最終的に遺伝子産物として1型インターフェロン(IFN)と炎症性サイトカインが産生・放出されます。この放出された1型IFNと炎症性サイトカインが、細胞浸潤と浮腫を誘導し、この変化により臨床症状を生じたものが“炎症”です。
▽炎症のメカニズム 炎症性サイトカインの産生システム のキーワード
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