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PGE-MUM(prostaglandin E-major urinary metabolite)は、炎症性腸疾患と過敏性腸症候群とを鑑別するために有用といわれている検査です。
比較的安定した化合物であり、炎症の仲介物質であるプロスグランディンの尿中代謝産物であるPGE-MUMの濃度を測定します。
PGE-MUMは、炎症潰瘍性大腸炎の活動期(炎症所見)と有意に相関するといわれており、潰瘍性大腸炎(UC)と過敏性腸症候群などの他疾患との鑑別や治療効果予測、モニタリングに有用とされています。
日本病理学会は、潰瘍性大腸炎に罹患している期間が長い人や、大腸炎のコントロールをしっかりやれていなかった人に大腸癌が発生しやすいことから、大腸炎を正確に把握して、適切に大腸炎を治療していくことで、大腸癌の発生を抑えることができ、尿中のPGE-MUMを定期的に測定することで、大腸内視鏡検査を受けずに、大腸炎の程度を正確に把握し、適切な抗炎症治療によって大腸炎を抑えていくことで、大腸癌の発生も予防できると提唱しています。
また、大腸と同じく体表面積の大きな肺の炎症、特に間質性肺炎の活動期に上昇することも注目されています。
検査材料:部分尿
測定方法:RIA2抗体法
・関連疾患
潰瘍性大腸炎
間質性肺炎
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