m-AST ミトコンドリアAST m-GOT - 肝疾患検査・肝機能検査

肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝癌)が疑われるときに行う検査項目でHBs抗原・HCV抗体・GOT(AST)・GPT(ALT) ALP・γGTP・LDHなどがあります。

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m-AST ミトコンドリアAST m-GOT

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(asparate aminotransferase:AST)は、一般にGOTとも呼ばれる酵素です。ピリドキサールリン酸を補酵素とするアミノ基転移酵素であり、肝、骨格筋、心筋など多くの臓器組織細胞中に含まれます。
ASTには臓器特異的なアイソザイムは存在しませんが、細胞内局在を異にするm-AST(ミトコンドリア分画)、s-AST(細胞上清分画)の二つのアイソザイムが存在します。
一般に、健常者では総AST中に占めるm-ASTの比率は15〜30%くらいといわれています。

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IgA-HEV抗体(定性)E型肝炎の早期診断

E型肝炎ウイルス(HEV)は、熱帯から亜熱帯の衛生状態が整っていない地域に常在するウイルスで、主に経口感染の後、急性E型肝炎を引き起こし、ときに大規模な流行となる場合もあります。
従来、先進諸国では流行国からの輸入感染症と考えられていましたが、近年、渡航歴のない発症例が散見されています。それらの国内感染例とブタ、イノシシ。シカ等の動物からは、共通の国内土着のHEVが検出され、現在では動物を介した人獣共通感染症としてとらえられています。そのため、日本では、感染症法により届出が義務付けられている四類感染症に指定され、報告数は増加していますが、実際にはされに多く存在すると推定されています。

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4型コラーゲン・7S 肝臓の線維化マーカー

4型コラーゲンは、生体内コラーゲンの一つで、生体各組織の基底膜に局在しており、蛋白分解酵素の影響を受けにくいため血中では安定しています。ラミニンと結合して上皮組織直下に基底膜層を形成します。基底膜は体内に広く分布し、皮膚・消化管・筋肉・神経組織・血管内皮・腎糸球体・肺胞などにみられます。上皮組織と結合組織との間を境する膜状構造で、コラーゲン蛋白(主に4型コラーゲン)と非コラーゲン蛋白(ラミニン・フィブロネクチンなど)からなります。4型コラーゲンはラミニンと結合して上皮組織の直下に基底膜層を形成し、高分子物質の透過性を制御しています。

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肝疾患検査・肝機能検査 のアイテム
非アルコール性脂肪肝炎 NASH 脂肪肝から肝硬変・肝癌へ
生活習慣病を基盤に発症し、これといった症状もなく進行し、血小板減少や線維化マーカー(ヒアルロン酸・4型コラーゲン7S)の上昇が早期発見のカギとなっています。
健康診断 肝機能異常に関する検査項目
肝臓の働きは多岐にわたるため、その異常はさまざまな検査値に現れてきます。
オカルトHBV感染
オカルトHBV感染は、血中HBs抗原が陰性のHBV感染(血中のHBV-DNA、または組織中のHBV-DNAが陽性)状態と定義されています
免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン
厚生労働省は、免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策として「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班劇症肝炎分科会および「肝硬変を含めたウイルス性肝炎疾患の治療の標準化に関する研究」班の合同で作成したガイドラインを提示しました。
コリンエステラーゼ(ChE,Ch-E)
コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解する酵素。主に肝疾患により低下し、有機リン剤による中毒でも低値をとる。 脂肪肝では増加。
ヒアルロン酸
水分や電解質の保持と抗凝固作用を担う酸性ムコ多糖体。肝硬変や関節リウマチの進行度把握に有用。
間接ビリルビン(I-BIL)
グルクロン酸抱合を受ける前のビリルビンで黄疸鑑別の指標。崩壊したヘモグロビンに由来し、溶血性貧血で上昇。
直接ビリルビン(D-BIL)
肝でグルクロン酸抱合を受けたビリルビン。総ビリルビンとともに、肝疾患の診断、黄疸の鑑別などに重要な検査。
アルコール性肝炎と飲酒量
男性ではエタノール換算で1週間に200〜360グラムの飲酒を長期にわたり続けると、肝硬変や肝癌のリスクが上昇することが示されました。
LAP:ロイシンアミノぺプチダーゼ
LAP(leucine aminopeptidase) ロイシンアミノぺプチダーゼはペプチドをN末端から水解し、ロイシンや他のアミノ酸を遊離していく非特異な酵素で、胆汁うっ滞に際して血中に増加していく為、胆道酵素と呼ばれます。
総ビリルビン(T-BIL)
ヘモグロビンやポルフィリン体の分解産物。総ビリルビンとその分画は、肝疾患の診断、黄疸の鑑別に有用。
ALPアイソザイム
アイソザイム(Isozyme)とは、酵素としての活性がほぼ同じでありながら、蛋白質分子としては別種である(アミノ酸配列が異なる)ような酵素をいいます
ALP アルカリフォスファターゼ
ALPアルカリフォスファターゼ(Alkaline Phosphatase)はアルカリ性条件下でリン酸エステル化合物を加水分解する酵素です。
γ-GT(γGTP)アイソザイム
γ-GTアイソザイムは臨床的意義およびその評価はまだ得られてはいませんが、肝障害が実質障害か、閉塞障害か、あるいは胆道閉塞が良性疾患によるものか、悪性疾患によるものかを区別するのに有用です。
γ-GT(γGTP)γ-グルタミルトランスフェラーゼ
γ-GTは血清のみならず、尿・胆汁・唾液・羊水などでも検出可能ですが、血清のγ-GTは主として肝・胆道系の疾患を特異的に反映すると考えられます。
GPT(ALT)グルタミン酸ピルビン酸転移酵素
GPTは、グルタミン酸ピルビン酸転移酵素のことで肝胆道疾患・心疾患・筋疾患・溶血性疾患などの障害の程度臨床経過などを知るための検査です
GOT(AST)
GOTは、グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ (Glutamic Oxaloacetic Transaminase)のことで、AST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)とも呼ばれます。血清トランスアミナーゼ活性値は、損傷組織や損傷の程度を推定す る指標となります。

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