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2009年に報告された ACR/EULARによる新しい関節リウマチ(RA)分類基準を、わが国の臨床現場でどう活用していくべきかについて、2011年7月神戸で開催された日本リウマチ学会(JCR2011)で、多くの施設から新基準に関する検討結果が発表されました。
青森県立中央病院リウマチ膠原病内科の金澤洋氏らは、関節症状出現1年以内の早期患者を対象とした検討から、関節所見を正確に診断することが要求され、大関節に症状がある患者や血清学的所見が陰性の患者ではやや限界がみられるものの、早期診断を目的とした新基準は有用であると結論しています。
ACR/EULAR新RA分類は、米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会(EULAR)が新たに発表した関節リウマチ(RA)診断の新クライテリア(基準)で、腫脹・疼痛関節数、炎症マーカーなど4群12項目の一覧表から該当する項目のスコアを合計し、6点以上ならRAと診断するシンプルなものです。
<新RA分類基準一覧表>
※ACPA:抗シトルリン化ペプチド抗体(抗CCP抗体)
この基準に照らし、スコアの合計が6点以上である症例は、RA確定例(definite RA)と診断されます。
▽新RA分類基準は早期診断に有用 ACR/EULAR新RA分類 のキーワード
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