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結核患者から他の人に結核が感染する危険度を規定する因子として、感染源の排菌量、咳の激しさ、接触した時の距離、接触の時間、接触した部屋の広さ、換気の状況、在室の時間、感染を受ける側の免疫状態などが挙げられます。
特に、結核患者の結核菌排菌量と咳の激しさが大きな意味をもちます。結核菌排菌量は、喀痰塗抹検査の結果を参考にします。塗抹陽性の喀痰には7000個/mL以上の結核菌が含まれているといわれ、感染性が高いといえます。
感染危険率は塗抹陰性かつ培養陰性を1とした場合、塗抹陰性かつ培養陽性で2倍、塗抹陽性では10倍といわれています。
肺結核の診断には基本的に連続3回の喀痰検査が必要です。その3回の検査結果のうち、最も重い結果に基づいて診断や接触者健診などを行うことになっています。
結核患者の咳やくしゃみによって結核菌を含んだ飛沫が空気中に飛散すると、飛沫は乾燥して水蒸気を失い、内部にあった菌体が空中に浮遊することになります。これを飛沫核といいます。また、飛沫核が吸入されることによって結核感染が広がることを飛沫感染(空気感染)といいます。同様の感染形式で広がる感染症として、麻疹と水痘がありますが、飛沫によって感染する疾患の代表はインフルエンザです。
PD-L1タンパク(IHC)28-8は、特に免疫チェックポイント阻害剤の一種であるニボルマブ(商品名:オプジーボR)を頭頸部癌患者に対して適切な投与を行うための補助に用いられる検査です。
病原体や癌細胞といったヒトの身体にとって有害な「異物」は、NK細胞やT細胞といった免疫細胞の働きによって排除されています。一方で、免疫が高まりすぎると自らの正常な細胞をも傷つけてしまうため、ヒトの身体に従来から備わっている「免疫チェックポイント」という機能により、免疫細胞にブレーキをかけることによって免疫機構のバランスを保っています。
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