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胎盤型アルカリフォスファターゼ(Placental Alkaline Phosphatases:PLAP)は、胎盤で産生されているアルカリフォスファターゼアイソザイムの1つです。PLAPは、頭蓋内胚細胞腫瘍の1つであるジャーミノーマの鑑別診断に有用である可能性が示唆されています
重症筋無力症(myasthenia gravis:MG)は、神経筋接合部のシナプス後膜上にあるいくつかの標的抗原に対する自己抗体の作用により、神経筋接合部の刺激伝達が障害されて生じる自己免疫疾患で、現在本邦のMG患者数は約2万人といわれています。
MGの臨床症状の特徴は、運動の反復・持続に伴い骨格筋の筋力が低下し、これが休息により改善する「易疲労性」と、夕方に症状が悪化する「日内変動」です。初発症状としては、眼瞼下垂や眼球運動障害による複視などの眼症状が多いことがあげられます。
MGと推測される疾患で、抗アセチルコリン受容体抗体(抗AChR抗体)が検出されないMG疾患があり、神経筋接合部に存在するMuSKに対する抗体である抗筋特異的チロシンキナーゼ抗体(抗MuSK抗体)が出現することが明らかになっています。抗MuSK抗体の測定により、臨床的には典型的な全身型重症筋無力症症状を呈しながらも、抗AchR抗体が検出されないseronegative MG症例の検出が可能となります。
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