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社会的に大きな問題となっている疲労の蓄積は、さまざまな疾患の引き金になっています。一般的に用いられる“疲労”という用語は、ストレスなどの影響により身体機能が低下することを示す狭義の疲労と、この疲労を感知する感覚である“疲労感”の両方の意味をもっています。
では、疲労は客観的に測定することができるのでしょうか。近年、疲労の原因であるストレスに関しては、いわゆるストレスの応答因子であるカテコールアミン(アドレナリン)の動態で測定する試みがなされています。これには、カテコールアミンの増加にしたがって唾液中に放出されるクロモグラニンAやアミラーゼを測定するものなどがあり、短時間のストレス測定に有効であることが知られています。
疲労そのものを測定するには、疲労によってもたらされた身体機能の低下を測定する必要があります。疲労の蓄積による身体機能の変化としてよく知られているものとして 1)疲れると作業効率が低下する 2)疲れるとめまいがする 3)疲れると唇に口唇ヘルペスと呼ばれる水泡ができるという現象があります。
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