百日咳抗体EIA法 PT-IgGとFHA-IgGを測定

百日咳抗体EIAは、血清学的補助診断および百日咳ワクチンの効果判定に有用です。本法では、PT(百日咳毒素)とFHA(線維状赤血球凝集素)に対するそれぞれのIgG抗体価をEIA法で測定します。

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百日咳抗体EIA法 PT-IgGとFHA-IgGを測定

百日咳 は特有の咳が長期間続く伝染性呼吸器疾患で、小児特に乳幼児で重症化しやすい危険性があります。起因菌は百日咳菌(Bordetella pertussis)であり、この菌が持つ百日咳毒素(PT)により主に呼吸器異常を伴う病態が引き起こされます。
わが国では、DPT三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチンの普及とともに世界的に低い罹患率となった時期もありますが、接種率の低下とともに感染者数が増え、近年、特に成人の患者が増加してきています。成人では、咳が長期間続くものの比較的症状が軽いため、受診が遅れて周囲のワクチン未接種者などへの感染源となるおそれがあります。

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脳梗塞のバイオマーカー 血漿中蛋白質抱合アクロレイン

日本の三大生活習慣病である、癌・心筋梗塞・脳梗塞のうち、病気診断の基準となる有用なバイオマーカーが存在しないのは脳梗塞のみです。その脳梗塞および小さい無症候性脳梗塞のバイオマーカーとして血漿中蛋白質抱合アクロレイン(Protein conjugated acrolein:PC-Acro)測定の開発が進んでいます。
細胞障害物質アクロレインは、細胞増殖必須因子ポリアミン(2価カオチン・プトレスシン・3価カオチン・スペルミジンおよび4価カオチン・スペルミンよりなる)が代謝される過程で産生されます。

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IL28B遺伝子多型解析 C型肝炎の治療効果を推測

IL28B遺伝子多型は、C型肝炎におけるPEG-IFN/RBV療法の治療効果を推測するための重要な因子です。
PEG結合interferon+ribavirin併用療法(PEG-IFN/RBV療法)によりC型肝炎患者の約半数が完治しますが、約30%の患者で再発、約20%の患者ではまったく治療効果が得られていません。この治療無効例の原因がIL28Bの遺伝子多型にあるとする論文が2009年に発表されました。将来の臨床的な利用に向け、IL28Bに関する研究が数多く行われています。

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