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B型肝炎の核酸アナログ薬治療において、同薬の中止によりdrug freeを目指すことは重要な治療目標の一つです。しかし、核酸アナログ薬の中止によりしばしば肝炎が再燃し、時に重症化することがあります。このため、中止にかんしてはその危険性に十分配慮する必要があります。
核酸アナログ薬治療はHBs抗原の陰性化を目標としますが、必ずしも容易ではありません。このため、HBs抗原が陰性化しなくても治療の中止を考慮する場合があります。このような状況下で核酸アナログ薬を中止し、最終的に非活動性キャリアの状態に落ち着くことを目標に作成された指針です。
血液の流動性を維持する仕組み(抗凝固機構)、血管破綻部位で止血血栓を形成する仕組み(凝固機構)、一度できた血栓を血管壁の修復に合わせて取り除く仕組み(線溶・抗線溶機構)の機能を果たすうえで必要な因子(蛋白質)のほとんどは肝臓で産生されます。
肝臓の蛋白産生能力は在胎期間とともに発達していくので、在胎期間の短い早産児ほど凝固機能・抗凝固機能・繊維素(フィブリン)溶解能が低くなります。結果として、娩出時や出生後に血管が破綻したとき、出血が止まりにくいだけでなく、感染・末梢循環不全・低酸素血症などで血液が過凝固状態になったとき、これを修正して血流を維持する力が弱く、このことが新生児に播種性血管内凝固障害が多い理由となっています。
最近の脳画像研究では、近赤外線分光法(nearinfrared spectroscpy:NIRS)の原理を用いて脳の血液量変化を推定する手法が盛んに用いられるようになりました。一般に、脳機能は記憶・思考・意思決定など認知機能にかかわる神経活動と、気分や感情の障害にかかわる神経活動に分けることができます。
・NIRSの原理
波長700nmから950nmの近赤外線光は、生体組織中を比較的良く透過します。また、ヘモグロビンは酸素化状態に応じて近赤外線領域で吸収係数が変化するため、光強度変化を計測することにより、酸素化ヘモグロビンと脱酸素化ヘモグロビンの濃度変化を算出できます。
一般に、ある脳部位の神経細胞が強く賦活すると、消費された酸素を補給するために血液が増加し、供給過剰な状態まで酸素化ヘモグロビン濃度が上昇することが知られています。このため、酸素化ヘモグロビンの濃度変化を調べることにより、局所的な脳活動の状態を推測することができます。
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