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クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)感染症は性
行為感染症(STD)の代表的なもので、尿路感染症や不妊症の原因
となる病原体です。
本検査法は、C.トラコマチス特有のプラスミドDNAをPCR法
(polymerase chain reaction)によりDNAを増幅し、特異的
DNAプローブ法で検出する方法です。
従って、臨床材料から直接C.トラコマチスを検出でき、特異性、感
度共に優れ、しかも短時間で検出できます。
特に無症候性のC.トラコマチス感染症のスクリ-ニング検査として
有効性が高いとされています。
1本の検体より淋菌DNAとの同時検出、鑑別が可能であるため、
混合感染の診断にも有用です。
クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)感染症は性
行為感染症(STD)の主要なものの一つで、尿路感染症や不妊症の
原因となります。最近ではSTDや非淋菌性尿道炎の半数以上がクラ
ミジア感染症という報告もあります。
検査法には患部から擦過検体あるいは尿を採取する抗原系の検査と
血清中の免疫抗体を測定する抗体検査があり、本検査ではクラミジ
ア・トラコマティス特異的なIgG、IgA抗体を測定します。
検査材料に血清を用いる事で、擦過検体を主に用いる抗原検査と比
較し検体採取が容易であるという利点があります。また抗原検査に
みられる検体の採取部位や採取方法によりバラツキの出る可能性も
少ないとされています。
一般的なウイルスなどの感染症では、感染初期にIgM抗体が認めら
れ早期感染が証明されますが、クラミジア感染症では症状が顕著で
ないため、時期的にIgM抗体の検出の機会を逃す場合が多い。さら
にクラミジア感染症は増殖が活発な時期と一致してIgA抗体が認め
られることから、活動や感染性の指標としてはIgA抗体の測定が用
いられます。またIgA抗体が陰性化するまで治療を行なう場合も多
く、IgG抗体価により感染の既往を診断することも可能です。
クラミジアに特異的なモノクローナル抗体によるEIA法検査で、
病原体であるC.trachomatisの抗原を直接検出します。
この検査ではクラミジア・トラコマチスの15種類の株(A、B、Ba、
C、D、E、F、G、H、I、J、K、L1、L2、L3)の検出が可能ですが、
C.psittasiおよびC.pneumoniaeとも反応し、交叉反応による偽陽性
の可能性が存在します。
妊婦を対象に行った調査では、全体の約6%からクラミジア抗原が
検出され、特に若い世代では陽性率が高く、20歳台前半では約9
%、20歳未満では約20%に達したという報告もあります。
男性では、非淋菌性尿道炎(NGU)の40〜50%に検出されます。
淋菌との混合感染も約30%存在し、淋菌治療後の尿道炎(PGU)
の原因となります。また、若年層の副睾丸炎の約50%がクラミジア・
トラコマチスによるといわれています。
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