気管支喘息の治療に有用な漢方薬には次のようなものがあり、症状に応じて使い分けの必要性があります。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう)
気管支喘息への第一選択漢方薬で、内服10分以内に薬効を認めます。朝起きた時に声がかすれる、喉が乾燥している、イガイガして痛がゆい場合や、外出中に喉がイガイガして咳が出るといった場面でも活用できます。運動時の咳を止めきれない症例では運動直前に、薬の吸入時に咳き込んでしまう症例では吸入直前に内服することで、発作や咳き込みを抑えられます。
・葛根湯(かっこんんとう)
感冒症状(鼻水、頭痛、咽頭痛)が出現した場合。麦門冬湯の内服から10分経過しても咽頭違和感が残る場合は、すぐに葛根湯に切り替えます。