ビールで身体にブツブツができる、たけのこのあく抜きが不充分でノドがイガイガする、トマトやしょうゆが皮膚について赤くなるなどの経験ありませんか?食品にふくまれている、ヒスタミンなどの化学物質によって皮膚のかゆみや赤みを引き起こしアレルギーと同じような症状を示すものを仮性アレルゲンと言います。
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サイトカインは、白血球で産生される非抗体性の液性因子であり細胞間の情報伝達を担う糖蛋白質の総称です。
機能的な特徴としては
1)極めて微量で作用し、その作用は標的細胞表面上に発現している受容体を介して作用する
2)異なったサイトカインが1つの細胞に作用することでサイトカインネットワークを形成している
3)1つのサイトカインが複数の機能をもち、1つの機能は複数の異なるサイトカインに共有される
ことなどがあげられます。
免疫グロブリン(Immunoglobulin)は、脊椎動物の血清や体液などに存在する抗体活性をもったグロブリンの総称で、 Igと略記します。
免疫グロブリンは抗原性の差異からIgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5種類に分けられます。
抗体は抗原刺激によって産生されます。免疫グロブリンの基本構造はY字型を呈し、IgGにおいては分子量約5000〜7000の2個の重いペプチド鎖(Heavy chain:H鎖)と分子量23000の2個の軽いペプチド鎖(Light chain:L鎖)が互いにSS結合によって結びつけられたものです。
H鎖:免疫グロブリンは種類によって、それぞれ特有な化学構造をもっており、γ・α・μ・δ・εの5種類があります。すなわちγ(ガンマ)をもった免疫グロブリンをIgG、α(アルファ)をもったものがIgA、μ(マイクロ)をもったものがIgM、δ(デルタ)をもったものがIgD、ε(イプシロン)をもったものがIgEということになります。
L鎖:各種の免疫グロブリンに共通で、抗原性の異なる2種類のκ鎖とλ鎖があります。κ差をもつものをK型、λ鎖をもつものをL型と呼びます。
全身にわたってアレルギー反応が起きる場合をアナフィラキシーといいます。これは、生命に危険を伴う重篤な状態です。
○食物アナフィラキシーとは
食物アナフィラキシーとは、特定の食物を食べることによっておこる全身性のアレルギー反応です。症状の出現の仕方は急激で、多くは食べ物を食べて5分から30分以内にあらわれます。
・食物アナフィラキシーの症状
食物によるアナフィラキシーでよく見られる症状は、食べた後すぐに口の中がしびれたり、のどがつまったり、唇が腫れたりします。皮膚の症状としてはかゆくなったり、蕁麻疹が出たり、皮膚が赤くなったりします。消化器症状としては吐き気や嘔吐、腹痛、下痢などがみられます。呼吸器の症状としては、せきが出たり、胸がゼーゼーとなったり、呼吸が苦しくなったりします。
そのなかでも特に症状が強く、意識がもうろうとしたり、血圧が低下したりする状態をアナフィラキシーショックといい、大変危険な状態です。
アレルゲン(Allergen)とはアレルギー疾患を持っている人の抗体と特異的に反応する抗原のことをいいます。一般には、そのアレルギー症状を引き起こす原因となるものを言いますが、感作はされているが具体的な症状があるわけではない人においても、その抗体と反応する抗原もアレルゲンと呼びます。
さらに広義には、それに対するアレルギー患者が多いなどアレルギーの原因によくなり得る物質のことです。
正確には抗体と反応してアレルギーを引き起こす物質(抗原)そのものを指しますが、その抗原を含んだ物質(食品など)を指すことも多い。