Asp f1 アスペルギルス由来

Asp f1(アスペルギルス由来)は、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(allergic bronchopulmonary aspergillosis:ABPA)の診断補助に有用な検査です。アスペルギルスは自然界に広く存在しているカビ(真菌)の一種です。通常は人に対して病気の原因とはなりにくい菌ですが、免疫力が低下している人や肺に空洞性の病変がある人では菌を吸い込むことで肺の感染症を引き起こします。またアスペルギルスに対してアレルギーを持っている場合も菌を吸い込むことでアレルギー反応による病気を発症します。
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)は、重症喘息の中に潜在している例も多く、再発を繰り返すと線維化から呼吸不全に至ることもあり、早期の診断と治療が大切な疾患です。

成人気管支喘息患者のうち10%前後にアスペルギルス感作があるとされています。アスペルギルス感作喘息の10%〜20%(成人気管支喘息の1%〜2%)がABPAとされており、早期に疑い、積極的にABPAスクリーニングのためのCT検査等を進めていく必要があります。
Asp f1(アスペルギルス由来)は、アスペルギルスから抽出されるアレルゲンコンポーネントの1つの特異的IgE検査で、ABPAの発症原因となるアスペルギルス・フミガーツスの主要アレルゲンを検出するため、ABPAの診断補助に有用です。

検査材料:血清
測定方法:FEIA
基準値:単位(Ua/mL)0.35未満 クラス0

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このページは、が2021年10月14日 23:29に書いたブログ記事です。

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