過敏性肺炎は、環境中の特定の抗原を繰り返し吸入することによって起こるIII型およびIV型アレルギー反応に基づく間質性肺炎の病型の1つです。その臨床像から急性と慢性に分類され、急性過敏性肺炎は抗原曝露後4〜12時間で、せき・息切れ・発熱・全身倦怠感などの症状を呈します。
一方、慢性過敏性肺炎は急性症状を認めることは稀であり、数ヶ月から数年間にわたり、せき・労作時呼吸困難・全身倦怠感・食欲不振・体重減少などを呈します。いずれの場合でも過敏性肺炎の治療には、早期の原因特定と徹底的な抗原回避が重要と考えられています。
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