Ana o3は、カシューナッツに含有するアレルゲンタンパク質の1つ(アレルゲンコンポーネント)です。カシューナッツよりも臨床的特異度が高いため、カシューナッツと組み合わせて測定することにより、より精度の高い診断、経口負荷試験対象者の抽出および必要 最小限の原因食物の除去に寄与することができます。
Jug r1もクルミの主要コンポーネントの1つであり、クルミよりも臨床的特異度が高いためクルミと組み合わせて測定することにより、より精度の高い診断、経口負荷試験対象者の抽出および必要 最小限の原因食物の除去に寄与することができます。
それぞれ種実類の貯蔵タンパク質である2Sアルブミンに属しており、熱や消化に安定であるため、全身症状の発現に関与しています。
粗抽出アレルゲン(クルミ特異的IgE および カシューナッツ特異的IgE)は、臨床症状に対して感度が高い一方、特異度が十分ではない特徴があるため、偽陽性があるということがありました。しかし、アレルギー症状が重篤であるため、経口負荷試験を実施することもなく、除去指導されることが多いという課題がありました。
「Ana o3」および「Jug r1」」は、粗抽出アレルゲンよりも臨床的特異度が高いため、粗抽出アレルゲンと組み合わせて測定することにより、より精度の高い診断・経口負荷試験対象者の抽出および必要最小限の原因食物の除去に寄与することが期待されます。