アレルギー疾患の原因アレルゲンの検索は、症状発現の予防と効果的治療のために重要です。アレルギーの症状が現れるようになったきっかけや、症状出現の状況、生活環境などを詳細に調べることが必須です。実際にはなかなか特定し難い場合が多く、食物アレルギーでは、家族や本人の普段から症状が出る前に食べたものの一覧や成分表などの記録も必要となります。
このような問診を行いある程度アレルゲンを絞り込み検査をします。アレルギー関連検査には次のものがあります。
1、血液検査
1)血中好酸球
2)IgE(総IgE・特異的IgE)測定
2、皮膚試験
1)パッチテスト(IV型アレルギー)
2)スクラッチ(またはブリック)テスト(I型アレルギー)
3)皮内テスト
3、誘発試験
1)眼粘膜誘発試験
2)鼻粘膜誘発試験
3)吸入誘発試験
4)食物除去・負荷試験
4、ヒスタミン遊離試験(HRT)
5、鼻汁検査・涙液検査・喀痰検査
6、気管支喘息の検査
1)スパイロメトリー・フローボリューム
2)ピークフロー
3)気道過敏性試験
7、I型アレルギー性炎症のマーカー検査
1)ケモカイン
2)ペリオスチン