2014年5月アーカイブ

アレルゲン刺激性遊離ヒスタミン(Histamine Release Test:HRT)は、好塩基球にアレルゲンを反応させることにより、遊離されるヒスタミンを測定する検査です。特異的IgE検査は、血液中の特異的IgEの抗体量を検査するのに対し、 HRTでは、特異的IgE抗体と結合した細胞 (好塩基球) が原因アレルゲンと反応して、アレルギー症状を引き起こす原因物質であるヒスタミンを遊離したかどうかを検査するので、同じin vitroの検査でありながら、特異的IgE検査よりも生体内の反応をより的確に反映するという特徴があります。

採取した血液を調べるため、アナフィラキシーショックなどの危険性がある負荷試験よりも安全に実施ができます。生体内で起こる反応に最も近いin vitoroの検査であり、侵襲性が低いという特徴から、負荷試験の予測などに使用されています。

このアーカイブについて

このページには、2014年5月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2014年2月です。

次のアーカイブは2014年6月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。