イエダニは、世界全域で最も一般的なアレルゲンのひとつです。ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)、コナヒョウヒダニ(D. farinae)はアレルゲン検査可能なダニです。
およびデルマトファゴイデス・ミクロセラス(D. microceras)は、同じ地域に見られますが、その分布の総体比率は地域によって異なります。
ダニの寿命は約2〜3ヵ月で、大きさは0.3mm程度です。ダニは家の中の細かい埃の中に生息し、温かく、湿度の高い場所を好みます。ダニの糞はアレルギーの最大原因と考えられており、花粉粒ほどの大きさであるため、空気中に浮遊しやすく、肺胞にまで進入するといわれています。
生体物質、特にヒトの皮膚やふけなどを含む埃、カーペット、枕、マットレスおよび布張りの椅子は、イエダニの温床となります。
ダニのアレルゲンには、種特異的な決定因子があります。アレルギーを誘発する決定因子は、ヒョウヒダニ科に属する他のダニにも共通して見られ、ヤケヒョウヒダニ類の他の種との間に高度な交差反応を示します。トロポミオシンなど一部のダニ・アレルゲン性タンパクは、エビ、カタツムリ、ゴキブリ、ユスリカなど無脊椎動物の間で広範な交差反応を示します。
世界のイエダニ・アレルギー患者に関する調査で、イエダニは、夜間または早朝に多い、通年性の喘息、鼻炎および結膜炎などの症状を引き起こす最も一般的な原因のひとつであることが示されています。