ゴキブリ チャバネゴキブリ(Blatella germanica)

ゴキブリ特異的IgE抗体は、喘息およびその他のアレルギー疾患を持つ患者の多くに認められます。 代表的なゴキブリはチャバネゴキブリとワモンゴキブリです。ゴキブリは湿度が高く、温かい環境を好み、乾燥した高度の高い地域にはめったに見られないとされています。
チャバネゴキブリは、小型のゴキブリで、体長約2cmとなり、世界中の至るところに見られます。 成虫には羽根がありますが、飛ぶことはめったにありません。幼虫は成虫より色が濃く、羽根はありません。

ゴキブリは強力なアレルゲンを産生します。チャバネゴキブリからは、喘息の一因となるアレルゲンが少なくとも29種類検出されています。ゴキブリに感作されると喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎およびアレルギー性湿疹の症状を生じる可能性があります。

アレルギー体質の人は、住居における吸入および汚染された食料品の摂取によって、ゴキブリ・アレルゲンに暴露します。ゴキブリ・アレルゲンが最も高い濃度で存在するのはキッチンですが、感作を引き起こすという点で関連性が高いのは、寝具・寝室の床の上、ソファの埃の中に存在する低濃度のゴキブリ・アレルゲンの方です。
ゴキブリは、同属の異なる種の間で広範な交差反応が立証されています。また、エビに含まれるトロポミオシンと、その他の甲殻類、イエダニおよびチャバネゴキブリに含まれるトロポミオシンの間にも、広範な交差反応が立証されています。

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このページは、が2012年4月18日 23:47に書いたブログ記事です。

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