牛乳 乳児の食物アレルギーの主な原因

牛乳は、乳児における有害反応の主な原因のひとつで、アレルギー疾患の有病率は0.6〜7.5%です。中には牛乳アレルギーを一生持ち続ける人もいます。牛乳によって誘発される喘息は、乳児においては多くの場合、食物過敏症および鼻結膜炎との併発が見られ、漿液性中耳炎を伴う可能性もあります。摂取をやめることにより、乳児の牛乳アレルギーは、年長児や成人よりはるかに良好な予後を示しています。

牛乳に対するIgE抗体は、臨床的なアレルギーの発症に先立ち発現することもあり、特異的IgEの測定は有効な予測手段になります。これまでに、牛乳の特異的IgE抗体値と牛乳に対する耐性の発現には、相関関係が報告されています。

乳児における症状は通常、皮膚および胃腸に見られ、初期には湿疹が現れます。 牛乳アレルギーを持ち続ける小児では、年齢とともに皮膚症状は軽減する一方で、呼吸器症状および胃腸症状は増進します。 牛乳のタンパク質に対し早期に感作した乳児は、後に他の食物アレルギーおよび吸入性アレルゲンに対する感作を発現するリスクが高まります。

牛乳には多くのアレルゲン性タンパク質が含まれており、カゼイン、αラクトアルブミン、βラクトアルブミンは主なアレルゲンの一部と見られています。カゼインは、耐熱性のアレルゲンです。

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このページは、が2009年5月15日 00:25に書いたブログ記事です。

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