へーゼルナッツ アレルギー

セイヨウハシバミ(Corylus avellana)の果実
ヘーゼルナッツの主要生産国は、イタリア、スペイン、フランス、トルコです。この木の実は通常、秋になると落下し、それらを拾い集め、殻を取り除いてから乾燥させます。
ヘーゼルナッツは、広く用いられており、「隠れ」アレルゲンになる可能性もあります。例えば、糖果など二次製品の成分のひとつ、ヌガーは、ヘーゼルナッツ製品のひとつです。

同属の種の間では広範な交差反応が予想されます。ヘーセルナッツとハシバミの木の花粉の間には交差反応が生じる可能性もあります。さらに、カバノキの花粉に誘発される花粉症と、ヘーセルナッツ、リンゴ、キーウィ、ニンジン、ジャガイモおよびその他の野菜に対する感作の間には相関性があります。カバノキの花粉に過敏な患者で、口腔アレルギー症候群を呈する人達の間では、リンゴ・アレルギーまたはヘーゼルナッツ・アレルギーが一般的です。

モミジバススカケノキ(Platanus acerifoliaまたはLondon plane tree)の花粉、ヘーセルナッツ、バナナの間には、重要な交差反応があることや、ヘーゼルナッツとマカダミアナッツの間には部分的交差反応が生じることが、報告されています。

ヘーゼルナッツは、食物アレルギーの最も一般的な原因のひとつです。アレルギー感作は、成長の早い段階で起こることもあります。ヘーセルナッツに対するアレルギー反応は、口腔アレルギー症候群から重篤なアナフィラキシー反応にまで及びます。カバノキの花粉に対するアレルギー患者には、ヘーゼルナッツに対するアレルギーが高い頻度で認められています。

花粉アレルギー患者において食物アレルギーの症状はたいてい、口腔アレルギー症候群など、軽度かつ口腔に限定されます。花粉アレルギーを合併しないヘーセルナッツ・アレルギーは、あまり一般的ではありませんが、症状はより重篤になる傾向があり、多くの場合全身性となります。

ピーナッツ(マメ科植物の1種)および木の実(クルミ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、ペカン)に対するアレルギーはしばしば、生後1年以内に発症し、概ね持続し、重篤かつ死に至る可能性の高いアレルギー反応の主因となることもあります。

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このページは、が2009年3月13日 00:09に書いたブログ記事です。

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