2007年5月アーカイブ

ハルガヤ

ハルガヤはヨーロッパから北アジアが原産です。わが国へは明治時代に牧草として導入されました。今では帰化して、道端や草地に生えています。
高さは30〜45センチほどで、茎には疎らに毛が生えます。4月から7月ごろ、円錐状の花序をだし花を咲かせます。白い糸のように見えるのは、外に突き出した柱頭です。乾燥させるとクマリンのよい香りがあります。

はるがや

アレルギー疾患別の注意すべき原因アレルゲンには次のようなものがあります。
●アレルギー性鼻炎
通年性の症状のある場合、ダニ・ハウスダスト・ペットの毛や皮屑(フケ)・真菌(カビ)などが原因の可能性があります。季節性の症状がある場合、花粉症の疑いがあります。植物の花粉飛散の時期と症状を考慮して検査をおこなうことが重要です。

●気管支喘息
乳児期〜学童期にかけては食物アレルゲン(卵・牛乳・小麦・ピーナッツ・米・大豆など)やダニ・ハウスダスト・ペットの毛や皮屑(フケ)・真菌(カビ)などの吸入アレルゲンが重要です。また最近ではスギやカモガヤなどの花粉アレルゲンも関与が報告されています。

アレルギー検査の値段

病院や医院などの医療機関で、アレルギー検査をした時 検査料が高いな・・と感じたことはありませんか?
目的のアレルゲン(スギ・ダニ・卵など)がわかっている場合にはそのアレルゲンのみを測定しますが、たぶんアレルギーだと思うのですがアレルゲンがなにかわかりません・・となると各医療機関で設定された アレルゲンの目的別セット項目をオーダーされます。

アトピー性皮膚炎セット・喘息セット・鼻炎セットなど、だいたい8〜10項目がセットになっています。中には13項目のものもあります。2007年5月現在1項目110点(1,100円)ですので8項目で8,800円、10項目で11,000円、13項目で14,300円となります。健康保険が適用されますので、実際にはその3割負担となりますが、4,290円が検査料となります。その他に診察料などを入れると会計時に、え・こんなにかかるの?と思うこともしばしば・・・。

寄生菌 吸入性アレルゲン

生活環境には多種類の真菌類(カビ)が存在し、様々なアレルギー症状を起こすことが知られています。アレルギー症状の原因となる真菌は大きく分けて、室内外の環境中に存在する空中真菌と、ヒトの皮膚に常在する寄生菌があります。

寄生菌は、カンジダ、ピティロスポリウム、トリコフィトンなどの真菌が知られています。これらの真菌に対する特異IgE抗体はアトピー性皮膚炎患者で高率に検出され、重症度にともない高値の傾向を示すことから、アトピー性皮膚炎の重症化に関与していると考えられています。また、屋内空中、湿性環境、寝具などにもこれらの真菌が認められます。

これら真菌のほか、アトピー性皮膚炎患者の皮膚に定着する黄色ブドウ球菌も、アトピー性皮膚炎の重症化、発症に関与すると考えられます。

空中真菌 吸入性アレルゲン

生活環境には多種類の真菌類が存在し、様々なアレルギー症状を起こすことが知られています。アレルギー症状の原因となる真菌は大きく分けて、室内外の環境中に存在する空中真菌と、ヒトの皮膚に常在する寄生菌があります。

空中真菌の発生しやすい環境は、(1)高湿、(2)20-30℃の温度、(3)有機物の多い汚れ、(4)長期間利用のない場所、(5)空気の滞留する場所、(6)ホコリの多い場所、(7)結露した場所等があげられます。

近年、住居の気密性が高くなったために湿度が高くなり、カビが発生しやすい環境となっています。空中真菌の発生時期は、室内外ともに4月から11月で、5-7月の梅雨時期と9-10月の秋期をピークとし、冬期は少ないとされています。
空中真菌の胞子は5μm前後で、多くが下気道まで到達するため気管支喘息、過敏性肺炎などの原因となりますが、胞子が大きいアルテルナリアなどは鼻にも沈着することからアレルギー性鼻炎の原因にもなります。

カモガヤ

カモガヤは夏の花粉症の代表的な原因アレルゲンです。牧草として全国で広く栽培されているほか、雑草化して道端や河川敷などにも生えています。高さは1m前後です。オーチャードグラスとも呼ばれています。

カモガヤ
カモガヤ(5月-8月)

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