ハンノキ(属)・シラカンバ(属)

ハンノキ(属)・シラカンバ(属)はいずれもカバノキ科に属する植物です。いずれかの花粉に対する花粉症例の約半数は果実アレルギーを合併しています。本州ではハンノキ花粉の飛散時期はスギとほぼ同時のため、ハンノキ花粉症と診断するのは困難です。
しかし、東京の鼻アレルギー患者の20%にハンノキ花粉の感作があり、その半数に果実・野菜による食物アレルギーが認められたと報告されています。
シラカンバはイネ科花粉とともに北海道の花粉症の重要な原因アレルゲンです。

ハンノキ
ハンノキ(属)(1‐4月)
ハンノキは落葉高木で、樹高は4 〜20m、直径60cmほど。湿地周辺部の肥沃な土地では、きわめてよく生長を示すものがあって、高さ30m、幹回りの直径1mを超す個体もありますが、湿地中央部に生える個体は成長は減退して大きくならなりません。樹皮は紫褐色から暗灰褐色で、縦に浅く裂けて剥がれます。葉は有柄で互生し、長さ5〜13cmの長楕円形から長楕円状卵形で、葉縁には浅い細鋸歯があり、側脈は7〜9対。葉の寿命は短く、緑のまま次々と落葉します。
シラカンバ
シラカンバ(属)(5‐6月:北海道)
シラカンバ(別名:白樺、シラカバ)は、カバノキ科カバノキ属の落葉樹の一種。樹皮が白いことからこの名があります。花期は春。雌雄同株で、5cmほどの雄花は長枝の先から尾状に垂れ下がります。雌花は短枝に4cmほどの花穂をつけます。

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このページは、が2007年4月18日 23:46に書いたブログ記事です。

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