口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome)は通常、白樺を中心とした花粉症患者において、新鮮な果物、野菜、ナッツ類などの摂取に伴って生じる主としてかゆみや腫れなどの口腔咽頭の粘膜症状を指し、この特異な食物アレルギーは花粉アレルゲンと植物性食物アレルゲンに共通する抗原分子によると考えられています。北海道のシラカンバ花粉症や兵庫県の住宅地に植林されたオオバヤシャブシによる花粉症(カバノキ科ハンノキ属)の方に多くリンゴ、桃などのバラ科の果物による口腔アレルギーが起こることが知られています。またイネ科花粉症やブタクサ花粉症、さらにはスギ花粉症にもこの口腔アレルギーが起こるという報告もあります。

原因となる食物を食べて約15分以内にそれが触れた、口腔、口唇、咽頭部に刺激感、かゆみ、ひりひり感、突っ張り感などが現れます。鼻や眼の花粉症様の症状や、じんましんや血管浮腫、腹痛、嘔吐、
下痢、喉頭閉塞感、喘息、アナフィラキシーなどを伴うこともあります。セロリは重篤な例もあるので注意が必要です。

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このページは、が2006年12月13日 00:05に書いたブログ記事です。

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