子どもの急性アレルギーの自己注射 エピペン

子どもの急性アレルギーの自己注射「エピペン」は、急性アレルギー(アナフィラキシー)の緩和に有効です。
エピペン(メルク株式会社)って知っていますか?子どもの食物や薬物、ハチ毒による急性アレルギー(アナフィラキシー反応)の緊急時の対応に有効なエピネフリンの自己注射キットです。対象となるのは、食物アレルギーを持っている体重15kg以上30kg未満の子どもです。

3大アレルゲンと呼ばれる卵、牛乳、小麦のほか、重篤な症状のでやすい、そば、落花生(ピーナツ)を誤って口にしたときに、5分から30分以内に現れる全身性の即時性アレルギーはアナフィラキシーと
呼ばれ、対応が遅れると危険な場合もあります。よくみられる症状は、食べた直後に口の中がしびれたり、かゆくなったりする口腔内違和感、吐きけや嘔吐、腹痛などの消化器症状、かゆみや発疹などの皮膚症状、のどが腫れることによる呼吸困難などがあります。

このような症状が起きたとき自分で使用します。安全キャップを外して、太ももの前外側に押しつけると、中から針がでてきて注射されるしくみになっています。ただし、自己注射後ただちに医療機関を受診して、適切な治療を受ける必要があります。子供の場合、原因となる物質を意識的に除去していても、ごく少量であっても誤って口にしてしまうことがあります。とくに、血圧低下やそれにともなう意識障害などのショック症状(アナフィラキシーショック)をおこすと死にいたることもあり注意が必要です。
症状の緩和には、エピネフリンの投与が有効ですが、緊急時には医師の注射が間に合わないこともあります。エピネフリンの自己注射キットの承認は、食物アレルギーの子どもをもつ親たちから望まれてきたものです。

使い方を間違えると、危険な製剤でもあるため、エピネフリンの処方に際しては、医師から十分なインフォームド・コンセントを受けたうえでの保護者の同意が必要となります。
処方を受けたい方は、かかりつけのアレルギー専門医か小児科医に相談してください。

エピペンの詳細はこちらから

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このページは、が2006年11月22日 00:23に書いたブログ記事です。

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