こんなにある、原因アレルゲンの種類


アレルギー症状を引き起こす原因となるものを「アレルゲン」といい現在、検査可能なアレルゲンは200種類以上あります。その主なものは、以下のように分類されます。

・吸入性アレルゲン
<花粉>
1)イネ科植物
カモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ギョウギシバ、ナガハグサ、オオスズメノテッポウ、ヒロハウシノケグサ、ホソムギ、アシ、コヌカグサ(属)、セイバンモロコシ、小麦(属)、スズメノヒエ(属)
2)雑草
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、アキノキリンソウ、タンポポ(属)、ブタクサモドキ、オオブタクサ、ニガヨモギ、フランスギク、ヘラオオバコ、シロザ、ヒメスイバ、イラクサ(属)
3)樹木
スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)ビャクシン(属)、マツ(属)、カエデ(属)、ブナ(属)、コナラ(属)、ニレ(属)、オリーブ、クルミ(属)、ヤナギ(属)、アカシア(属)、クワ(属)

<花粉以外>
1)室内塵
ハウスダスト1、ハウスダスト2
2)ダニ
ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、アシブトコナダニ、サヤアシニクダニ、ケナガコナダニ
3)真菌
カンジダ、ピティロスポリウム、ビール酵母、ペニシリウム、クラドスポリウム、アスペルギルス、ムコール、アルテルナリア、ヘルミントスポリウム、トリコフィトン
4)細菌
黄色ブドウ球菌A、黄色ブドウ球菌B
5)動物
ネコ皮屑、イヌ皮屑、ハムスター上皮、モルモット上皮、家兎上皮、ラット、マウス、セキセイインコ羽毛、セキセイインコのふん、セキセイインコ血清蛋白、ニワトリ羽毛、ガチョウ羽毛、アヒル羽毛、ハトのふん、ウマ皮屑、ウシ皮屑、ヤギ上皮、羊上皮、豚上皮
6)職業性
絹、ホルマリン、ラテックス、オオバコ種子、イソシアネート、エチレンオキサイド、無水フタル酸、綿

・食物性アレルゲン
1)卵
卵白、卵黄、オボムコイド
2)牛乳
ミルク、チーズ。カゼイン、α-ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリン、モールドチーズ
3)肉
豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉
4)魚
サバ、アジ、イワシ、マグロ、サケ、タラ、カレイ
5)甲殻類/軟体動物
カニ、エビ、ムラサキガイ(ムール貝)、イカ、タコ、ロブスター
6)穀類
小麦、米、ソバ、グルテン、ライ麦、大麦、オート麦、トウモロコシ、キビ、アワ、ヒエ、麦芽
7)豆類/ナッツ
大豆、ピーナッツ、カカオ、エンドウ、インゲン、ハシバミ(ヘーゼルナッツ)、ブラジルナッツ、アーモンド、ココナッツ
8)果物
リンゴ、バナナ、オレンジ、モモ、キウイ、イチゴ、メロン、アボカド、グレープフルーツ、マンゴ、洋ナシ
9)野菜
トマト、ニンジン、ジャガイモ、ホウレンソウ、タマネギ、ニンニク、タケノコ、カボチャ、サツマイモ、セロリ、パセリ
10)その他
ゴマ、マスタード、ゼラチン、ビール酵母

・その他のアレルゲン
1)寄生虫
アニサキス、カイチュウ、ホウチュウ
2)昆虫
ガ、ゴキブリ、ユスリカ(成虫)、ヤブカ(属)、ミツバチ、スズメバチ、アシナガバチ
3)薬物
ヒトインシュリン、ゼラチン

・マルチアレルゲン
イネ科、カビ、食物、穀物、雑草、動物上皮

これらの中で代表的なものは、花粉症の原因となるスギ花粉、通年性アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎の原因となる室内塵(ハウスダスト)などがあります。とくに気管支喘息にお
いては真菌も重要です。
アナフィラキシーショックを起こしやすいなど深刻な状態になりやすいのは、食品アレルギーにおける蕎麦や、蜂(の毒)などがよく知られています。

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このページは、が2006年8月19日 23:27に書いたブログ記事です。

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