アレルギーの症状を改善するには

現在アレルギーの治療は、これをやれば必ず良くなるといった絶対的なものはありません。それは発症する要因が各人で違っていたり、複雑に入り組んでいるからです。
大事なことは、個人個人のアレルギーがどうして起こるのか、その原因を検査で調べ確認することです。確認ができたら、その原因に対処することで症状の改善を図ります。

■ アレルギーの検査
アレルギー検査は大きく分けて
・アトピー体質を見分けるもの・・アトピー鑑別試験
・現在の体の状態をみるもの・・・総IgE
・アレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)をしらべるもの・・・特異的IgEの測定
の3種類があります。これらの検査は血液で簡単に調べられます

■ アトピー鑑別試験
アトピー体質の有無を判定、および吸入性アレルギーの鑑別診断
結果:陽性/陰性
陽性であればアトピー体質だと疑われます。また、吸入性のアレルゲンが関係していると疑われます。

■ 総IgE
血液の中にどれだけIgE抗体があるかを調べます。治療効果の判定にも利用されます。
年齢により基準値が異なります
・1歳未満・・・20 IU/mL以下
・1〜3歳・・・30 IU/mL以下
・4〜6歳・・・110 IU/mL以下
・7歳〜成人・・170 IU/mL以下

■ 特異的IgEの測定
アレルギーの原因物質が何かを調べる検査です。症状と原因物質を比較することで、治療の効果や現在の体の状況を確認することができます。
・検査結果
スコア 0(0.35 UA/mL未満)
    1(0.35〜0.69 UA/mL)
    2(0.7〜3.49 UA/mL)
    3(3.5〜17.49 UA/mL)
    4(17.5〜49.9 UA/mL)
    5(50〜99.9 UA/mL)
    6(100 UA/mL以上)
判定基準 0・・・陰性
     1・・・疑陽性
     2以上・陽性
特異的IgE検査で陽性になった場合はその物質に対して充分な注意をとる必要があります、症状によっては完全に取り除くといった方法も考えます。また疑陽性になった場合でも、それが原因で症状がでると疑われる時には注意する必要があります。

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このページは、が2006年8月18日 00:48に書いたブログ記事です。

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